エアコンを使用すると、パワーダウンを感じたり、レスポンスが悪くなるのを感じると思います。コンプレッサーの駆動ロスによるものです。特に小排気量車は多く感じると思います。コンプレッサーには圧縮するためのピストンが使用されています。エンジンと似たようなものです。当然潤滑にオイルが必要です。そのオイルは、専用オイルでガスにとけ込むオイルでなくてはいけません。
今まであまり発売されていませんでしたが、ニューテックから発売されています。R134a用がコンプブーストnc200で、旧ガスのR12用がnc201です。
ガスが抜けるとオイルも一緒に抜けてしまいます。そのまま、ガスのみ補充していると、下の写真のように錆びてしまいます。ちなみに下の写真のコンプレッサーは音がひどくまともにエアコンが使えなくなってしまいました。ガス補充時にもコンプブーストの補充は有効です。
O2センサーがだめですと言われて、何の事だか解りますか? エンジンの調子が悪いときに、ディーラーにあるテスターでダイアグノーシスをかけてみると、よくO2センサーがデフォルトとかでてきます。直訳するとO2センサーが働いていないと言う事になります。だけど、結構、他の原因だったりします。燃圧が低くて調子悪かったり、パッキン等が老化してエアー吸いを起こし、吸入空気が正しく測られていなかったりして、O2センサーが誤作動し、メモリーしてしまう事が過多あります。
O2センサーとは、排気ガスの中の酸素の量を感知して電圧を発生させ、コンピューターに送っているセンサーです。4年位の交換時期を車検の時の排ガス測定でも薦めています。上記の話のような場合もありますが、やはり消耗品です。アイドリングが安定しない車や、エンストを起こす車をお使いになっている方はまずは交換してください。
ところで、アルファの156にNTKという刻印のO2センサーが使われています。他の車種も使われ始めました。NTKとは日本のNGK(スパークプラグで有名)のブランド名です。今の厳しい排ガステストにも受かっています。
ある時期,私はこんな事を考えていました。日本車に使っているO2センサーを、アルファやランチアが使っているBOSCH製の代わりに使おうと。色々探しましたが、良いものがみつかりませんでした。ところが、取引先のマレリーの輸入元に行った時、何気に見たマークがあったんです。訳解らない箱に入って。
多分、ヨーロッパでの部品メーカーの統合とか何やらで、こういう風に部品の共通化というか、委託生産が行われているのでしょう。
ランチア テーマ832、アルファ164前期用 日本製(NGK)O2センサー29,400円(税込)。他車種は問い合わせください。
電気関係のトラブルで修理に出して、よく接触不良しているとか、配線が焼けているとか言われたことはにですか?イタリア車やフランス車は電装系が弱いと言われています。年々部品の品質は上がってきていて、単体で壊れることも少なくなってきました。しかし、相変わらず、トラブルが出ています。
たとえばラジエターファン。よくトラブルが出ています。熱に弱いイタ車フランス車は、電動ファンに頼ってかなりの勢いで回しています。音も凄いです。いかにも回っていますという感じで回っている為、消費電流も多いです。配線も電気が流れやすいように太くなっています。ところが、それをつなぐカプラーや端子が容量不足で長年使っていると熱を発生し、カプラーをとかしたり接触不良を起こしています。少しでも電気が流れにくいとそこから熱を出しよけい悪くなっていきます。最悪、廻りの配線とショート、配線火災なんて事も・・・。
いまだに、ラジエターファンなどは、低速側が室内にリレーがあるのに、高速側がエンジンルームなんて車も多いです。リレー自体の使い方もよくありませんので、リレーも焼けてしまう事があります。マセラッティーのヒューズボックスは必ず一度は交換しなくてはならないほど焼けることが多いです。当たり前です。全てを同じところから電源を取っているため、熱が発生し、焼けてしまうのです。
多くの電流が流れる系統はリレーなどを追加して短い配線で、負担を少なくしトラブルを少なくしています。
例として、ヘッドライトリレーなどは良いと思います。元々、メーカーからついています。しかし追加してみると明るくなります。つまりどこかに抵抗があるため、差が出ます。